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お気に入りの革靴やスニーカーの革部分を蜜蝋ワックスで手入れする方法

Category: 蜜蝋ワックスと革製品

蜜蝋ワックスは木材だけでなく、革靴やスニーカーの部分的な革部分などを手入れすることにも使えます。

革靴やスニーカーの革部分などを手入れする理由

全体が革でできている革靴やブーツ、ローファーであればメンテナンスの必要があるように思いますが、スニーカーなどに使われている革部分も手入れする理由を紹介していきます。

革が劣化して割れてくるのを防ぐ

スニーカーなどのカジュアルな靴にはビニールや布地、革と様々な材質が使われています。その中でも革がもっとも劣化しやすいと言えます。せっかくのお気に入りの靴でも革の部分が割れてボロボロになっていると見た目が悪くなってしまいますので、そうしたことを防ぐ役割を蜜蝋ワックスが担ってくれます。

革部分の汚れやシミを防ぐ

割れなどの劣化以外にも汚れやシミも革製品には大敵です。蜜蝋ワックスで保護することで、汚れが付きにくく、撥水効果でシミも防ぎます。何もしていない革製品に付着した汚れやシミは取りにくいので、購入後新しいうちに蜜蝋ワックスを使って磨いておきましょう。

革部分の手入れにレザーワックスよりも蜜蝋ワックスがおすすめなワケ

一般的に革製品の手入れにはレザーワックスを使うことが多いですが、蜜蝋ワックスがおすすめな理由はどんなことでしょうか。

軟膏状なので扱いやすい

一般的なレザーワックスは硬く、塗りにくいものが多いですが、蜜蝋ワックスは軟膏やクリーム状のような硬さなので、布やウエスで掬いやすく、扱いやすいのも特徴の一つです。塗りたい場所に適量を取りやすく、伸びも良いので手早くメンテナンスが可能です。

天然成分で匂いが少なく、室内で使いやすい

蜂蜜の巣から取れた成分と植物油だけでできていますので、匂いがほとんどありません。そのため、室内で使用しても部屋が臭くなりくく、場所を選ばずお気に入りのシューズのメンテナンスができます。

革の栄養補給に最適

前述の通り天然由来の成分だけでできている蜜蝋ワックスは、本革の栄養補給に最適です。きちんと本革に栄養を与えていくことで、保護の機能だけでなく見栄えに艶や色味の深さが出てきます。革部分の色にもよりますが、赤いものはワインレッドのような色に、ブラウン系はより濃いものに仕上げることができます。色が馴染んでいくことで、靴全体の調和が取れていくこともあるので、試してみてください。

メンテナンス方法と手順

革靴や、革素材を使用している部分のあるスニーカーをメンテナンスしていく方法を紹介します。

靴の革部分を先に綺麗にしておく

まずは靴全体をきれいにしますが、特に革部分の汚れや埃を拭き取っておきます。蜜蝋ワックスを塗り込んでいく際に汚れや埃が残っていると、そのまま塗膜に閉じ込めてしまい、落とすことが難しくなります。ただし、汚れを拭き取る際に洗剤や漂白成分のあるものを使用しないでください。汚れはきれいになりますが、逆に革を傷めてしまう原因にもなります。乾拭きがベストですが、頑固な汚れやこびりついている場合には水拭きをしておき、乾燥させてから次の工程に進みましょう。

革部分に蜜蝋ワックスを塗り込む

きれいにした革部分に蜜蝋ワックスを塗り込んでいきます。新品の靴や初めてワックスを使う場合には革に蜜蝋ワックスが多く浸透していきますので、一旦塗布したあと様子をみてしっとり感が足りない部分に重ねて塗っていきましょう。2度目以降の場合は最初に塗った時の感じが戻ってくる程度に塗布します。塗りすぎるとシミになることがあるので、注意してください。

蜜蝋ワックスを乾かして乾拭き後、布地の部分などを洗浄する

蜜蝋ワックスを塗って8時間乾燥後、表面がなめらかになるよう乾拭きを行います。ここまでが革部分へのメンテナンスです。これが終わったあとにビニールや布地の部分を洗浄します。

手入れの際に気をつけること

革靴や革部分を含むスニーカーを手入れする際に注意すべき点を2つ紹介します。

革部分があるスニーカーを丸ごと水洗いしないこと

布地とビニールやゴムだけでできている靴を丸洗いする方もいらっしゃるかと思いますが、革部分があるものはこれを避けてください。特に革にワックスを使っていない状態で丸洗いしてしまうと、革が急速に水を吸い、乾燥するため割れが発生しやすいです。布部分の汚れや匂いがどうしても気になる場合にはしっかりと革部分に蜜蝋ワックス使い保護したあと、できるだけ丁寧に布部分や気になる所を水洗いし、最後に革部分にもう一度ワックスを使っておきましょう。

革部分は劣化しやすいので、こまめにメンテナンスする

布地やビニールに比べて革部分は丈夫ですが、それはメンテナンスをきちんとしていた場合です。何もしなければ湿気や乾燥によって割れや剥がれが生じてきます。見た目をきれいに保つためにも、定期的なメンテナンスを心がけましょう。

→蜜蝋ワックスの塗り方・使い方