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テーブルなどの木製製品を蜜蝋ワックスで新たな魅力を引き出す方法

Category: 蜜蝋ワックスと木製品

木製製品のメンテナンスにも蜜蝋ワックスは最適です。ここでは蜜蝋ワックスを使うことのメリットからメンテナンス方法を紹介していきます。

木製製品に蜜蝋ワックスを使うことで生まれるメリット

一般的なワックスではなく蜜蝋ワックスでないと実感できないメリットを紹介していきます。

お気に入りの木製製品を長く使う

ワックスの目的は木材の保護です。蜜蝋ワックスを使うことで木材の劣化や反りを防ぎながら、木の持つ呼吸作用を生かすことができます。これが生きていることで、調湿効果が働くようになります。

使いやすさがメンテナンス性の高さにつながる

蜜蝋ワックスは天然素材だけでできているので、ワックス特有の気になる匂いがほとんどないのが特徴です。匂いが少ないことで、室内でも気軽に使いやすくこまめに使えます。また、軟膏やペーストのように手に取りやすく伸びがいいため、少量でしっかり塗り込めます。こういった使いやすさが日ごろのメンテナンスにつながります。

人の肌や口に入れるものにも使いやすい

蜜蝋ワックスの特徴である天然素材でできていることから、人の肌が触れるものにも安心してお使いいただけます。

木製製品に蜜蝋ワックスを使うための準備と方法

では、実際に蜜蝋ワックスを使っていくための準備と方法を解説していきます。使い方は一般的なワックスとほとんど変わりませんが、塗料のような液体ではなくペースト状に近いものなのでハケや塗料を洗浄する用品などは必要ありません。一般的な布・ウエスがあれば十分です。
1リットル缶入りなど、直接布に蜜蝋ワックスを取るのが難しい製品の場合は、ヘラなどで取るといいでしょう、

すでに撥水効果のある塗料やワックスが塗布されている物は下準備が必要

まずは塗布する木材の状態を確認してみてください。すでに塗装が施されているものや、撥水効果があるワックスが使用されている場合には、蜜蝋ワックスを塗布することができません。その場合はリムーバーやサンドペーパーで塗装面を無くしてから、蜜蝋ワックスを使うようにしましょう。自分で作ったものや、無垢材でできている場合にはそのまま使える可能性が高いです。

蜜蝋ワックスを布やキッチンペーパーに取ってしっかり塗り込む

下地の確認ができた後は早速蜜蝋ワックスを使っていきましょう。蜜蝋ワックスは軟膏やペーストのような硬さなので、布やキッチンペーパーで簡単に扱うことができます。少量でも伸びがいいので、初めて使う際には少しづつ手に取りながら塗り過ぎに気をつけて使用しましょう。

8時間しっかり乾燥させた後、乾拭きをする

塗布の仕方も大切ですが、乾燥させる工程も蜜蝋ワックスを最大限に生かすために必要です。乾燥には8時間程度が必要ですので、時間を見てから触って確認してみてください。塗り立てとは違うしっとり感を得られるのが目安です。この後、最後の仕上げとして拭き上げを行います。これをすることで表面が滑らかになり、ほんのりとした光沢感が生まれます。

木製製品への使用例

実際に木製製品へ使う場合の使用例を紹介していきます。DIYや家具のリフレッシュなど、様々な木製製品を素材を生かした色味にカスタマイズできるのが魅力と言えます。

DIYで作った家具の仕上げに

無垢材を使ったご自身で制作した家具に蜜蝋ワックスは最適です。蜜蝋ワックスを使うことで木材本来の色味や模様が映え、市販品にはないこの世に一つのオリジナリティあふれる家具としての魅力が生まれます。

使い古した椅子などのリフレッシュに

昔から使っていた椅子などのリフレッシュにも蜜蝋ワックスが活躍します。使い古された木製製品は塗面が薄く剥がれやすくなっているため、すでに塗装されているものでも簡単に下地の準備ができます。また、今まで使っていたものでも、蜜蝋ワックスで仕上げることで新たな息吹を吹き込み、新鮮な気持ちで使うことができます。

木製のスプーンやボールの撥水加工に

カトラリーにも温かみのある木製製品が人気ですが、こうしたものにも蜜蝋ワックスが使えます。すでにワックスが塗布されているものも多いですが、化学塗料のワックスが使われていることもあり、気になる方もおられると思います。そこで蜜蝋ワックスを使って仕上げると、天然素材でコーティングするため安心して使用できるようになります。

木製製品に使う際の注意点

最後に蜜蝋ワックスを木製製品に使う際の注意点を紹介していきます。

熱に強くないため、食器類に使った際には食洗機などで洗浄しないようにする

蜜蝋ワックスは40度以上の熱に弱いため、高温になる場所での使用は避けた方がよいでしょう。また、木製のスプーンやボールに使った場合、高温の温水を使う食洗機での洗浄も避けてください。

ピカピカした見た目ではなく、自然な仕上がりになる

蜜蝋ワックスは塗布した後が一般的なワックスとは異なります。理由は蜜蝋ワックスが天然由来の成分だけでできているからです。一般的なワックスは化学塗料などが使われており、塗布すると木材を密閉してしまいます。しかし、天然由来の蜜蝋ワックスは塗布しても呼吸できる隙間が残されるようになっているため、完全に表面がピカピカした見た目にはならず、少しマットで自然な風合いになるのです。気になる方は一度不要な木材で試用してみることをおすすめします。

塗膜が薄くなる可能性があるので、こまめなメンテナンスが必要

蜜蝋ワックスは一般的なワックスのように強固で密閉性の高い塗膜を形成しないため、早い段階で塗り直しが必要になることもあります。といっても、一度しっかり塗り込めば少なくとも半年程度は問題ありません。
こうしたメンテナンスが必要にはなりますが、匂いも少なく使いやすい蜜蝋ワックスだからこその「木材を自分好みに仕上げていく」という楽しみ方をしてみてはいかがでしょうか。

→蜜蝋ワックスの塗り方・使い方